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JLCメカニカルサービス: メカトロ部品
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JLCPCBのPCBAサービスを使ってオープンソースのキーボード『Bully2040』の部品実装基板を作りました。

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JLCPCBのPCBAサービスを使ってオープンソースのキーボード『Bully2040』の部品実装基板を作りました。

Jun 24,2024

はじめに

Bullyは、phoenix さんとzholさん設計の40%キーボードです。
coffee break keyboardで販売されていましが、現在は販売終了しています。
(プリント基板がエクストラ販売されています。)

https://www.cbkbd.com/product/bully

https://github.com/zhol0777/bully-files

https://mkh.works/#bully


私がBullyの存在を知った時にはすでに販売終了していて、普通であれば入手をあきらめるしかありません。
しかし、ありがたいことに設計データ、製造データなどがオープンソースで公開されています。


JLCPCB のPCBAサービスを使って『Bully2040』プリント基板に電子部品をハンダ付けしてもらいました。


bully2040データの入手先

オリジナルbullyは、STM32(マイクロコントローラ)を使っています。
私は、
Raspberry Pi 財団のマイクロコントローラRP2040を使っている『bully2040』を選びました。


『bully2040』は、sporkusさんの設計のオープンソースのキーボード基板です。
設計データ、製造データなどは、
WTFPL licenseという自由度が高くて独特なライセンスで公開されています。
sporkusさんは、静電容量無接点方式のキーボード基板Capybullyも公開しています。すごい。
Capybullyは、PCBAできないスイッチなどの部品集めが大変そうですが、いつか作ってみたいキーボードの1つです。


Opensource PCB for bully keyboard

https://github.com/sporkus/bully2040_keyboard/tree/main


PCBAの発注


JLCPCB は、格安のプリント基板(PCB)、3Dプリントを発注できる中国のメーカです。
先日、日本語で注文もできるようになりました。私のようなネイティブ日本人にとって嬉しいですね。

私は、自作キーボードの主要な部材、プリント基板(PCB)、3DプリントケースなどをJLCPCB に発注してきました。
私はハンダコテを使う手ハンダ作業が好きなのですが、RP2040のQFNや0402サイズ部品のハンダ付けはやりたくありません。
RP2040を直付けするキーボート基板のときには、JLCPCB のPCBAサービスを使っています。


PCBAの見積り画面例


プリント基板(PCB)見積から、ガーバーファイルをアップロード、数量や色などの基板仕様を指定、画面下方の『PCB組み立て』を選択します。
PCBAタイプ:『エコノミック』
組立サイド:『ボトム面』 (下面、部品が配置されている基板の面)
選んで次へ進みます。

PCB組み立て


PCBの例


PCBAタイプ:『エコノミック』= 『経済的なPCBA』は、片面の実装です。
組立サイド:ボトム面 (部品をハンダ付けする面を指定します。キーボードの場合は、ボトム面が多いはず)
PCBA数量:5 

『次へ』で部品表に進みます。

部品表の例

部品表BOMファイル、部品の配置情報CPLファイルをアップロード、『BOMとCPLを処理する』へ進みます。

『部品のレビュー』が表示されて、JLCPCB に在庫がない部品などが表示されます。*1

『適合部品詳細』に黄色い!マークの警告がある場合はサイズなどを確かめます。
この例では、部品表の100nF,100n(Fが抜けている)同じ部品でいい?とメッセージが出ています。

『適合部品詳細』の部品名右側の虫眼鏡マーク(検索)をクリックすると部品が展開されて、更に部品名をクリックすると詳しい情報が表示されます。

部品在庫から代替部品の選択までできます。すごい!

あとは、見積り&発注に進みます。


PCBA価格の例

気になるPCBAで注文した場合のお値段です。
PCBAは2枚から注文できます。しかし、私はプリント基板が余るのが嫌なので5枚Assemblyしました。


PCB :$12.70 (5枚)
PCBA:$36.04 (5枚)
送料 :$10ぐらい

PCBAに使った部品も込みで、1枚あたり約$12でした。安い!!


PCBA納期の例

5月3日の支払いからPCB,PCBAが終わり5月6日に運送業者のピックアップ待ち、OCS Expressで5月11日に受取りました。
PCB、PCBAをエコノミーで3日、送料も安いOCS Expressを使って5日、合計8日で受取りました。
OCS Expressでも十分に速いですね。

私は、送料を薄めるために他の基板とまとめて注文しています。(^^)


動作確認


ドータボードを繋いでから、Bully2040基板上のBootスイッチを押しながらUSBケーブルを接続します。
ドータボードには、電子回路を保護する部品が載っているので、始めに繋いでくださいね。

Bully2040がリムーバルディスクとして認識されれば、PCBAやケーブルの結線はひと安心。

https://x.com/kurihary/status/1804651385121861892?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1804651385121861892%7Ctwgr%5E3af62b5d0ff2d1b55fa6efe6ed4f0846fa61aa91%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fkurihara.hatenadiary.jp%2Fentry%2Fbully2040_keyboard_JLCPCB_PCBA


VIAL

自作キーボードのキーの設定は、VIALが便利です。
Bully2040はVIAL用のコンパイル済みuf2が公開されています。
ドラック&ドロップだけでVIALが使えるようになります。


https://x.com/kurihary/status/1804655002608427244?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1804655002608427244%7Ctwgr%5E3af62b5d0ff2d1b55fa6efe6ed4f0846fa61aa91%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fkurihara.hatenadiary.jp%2Fentry%2Fbully2040_keyboard_JLCPCB_PCBA

https://get.vial.today/#vial


ドーターボードの情報

Bully2040基板は、USBケーブルの接続に『Unified Daughterboard』というドーターボードを使います。
こちらも、MIT licenseで公開されています。公開されているデータを使って、Bully2040基板と同じようにPCBAできます。

GitHub - Unified-Daughterboard/UDB-C-JSH


JLCPCBのお得な情報


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https://x.com/JLCPCB_Japan/

*1:LCSCと連携されています。